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思春期の10代、また大人になってからも、ニキビの悩みはつきもの。正しいニキビ予防やニキビ対策をしていても、繰り返しできるにきびに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。鼻の下や口周り、あごやおでこなど、目立つ顔のにきびは、薬を使ったりニキビにいい食べ物を食べたりして、一刻も早く治したいですよね。
また、白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビなど様々な種類があるニキビへの正しい対処法を知らずに、にきびが悪化して指でつぶしてしまうと、ニキビ跡になってしまったり、ニキビ跡が色素沈着を起こしてシミになってしまったりと、20代以降のお肌に悪影響を及ぼす可能性もあります。
正しい洗顔やスキンケア、食生活、睡眠などの予防と、ニキビができてしまった場合の適切な対策や薬、治療法について、にきびの原因やメカニズムを含めてご紹介します。にきびを早く治したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
ニキビの種類は?
一口に「ニキビ」と言っても、実は5種類に分けられます。それぞれのニキビによって原因や対処法も異なります。まずは、ニキビの種類を見ていきましょう。
■白ニキビ
ニキビの初期段階が白ニキビです。コメドと呼ばれることもあります。毛穴に角栓が詰まることによって、皮脂や老廃物が毛穴の下に溜まって盛り上がった状態です。
■黒ニキビ
初めは白く見えていたニキビも、毛穴から覗く皮脂が空気に触れて酸化することで、黒く変色します。これが黒ニキビです。
■赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビが炎症を起こして赤くなってしまった状態が赤ニキビです。赤ニキビを潰すと跡が残りやすいので、絶対に潰さないようにしましょう。
■黄ニキビ
赤ニキビの炎症が進んで膿んでしまった状態が黄ニキビです。膿のせいで黄色く見えるようになっていて、ニキビの中では重症です。
■紫ニキビ
炎症がかなり進んで、血と膿が毛穴に溜まって盛り上がった状態が紫ニキビです。黄ニキビの状態で治療をしないと紫ニキビになってしまい、ここまで重症になると跡になるケースが多くなります。
ニキビができるメカニズム・原因とは?
では、そもそもニキビはどのようなメカニズムでできてしまうのでしょうか?ニキビの原因として関わってくるのが、①過剰な皮脂・②毛穴の詰まり・③アクネ菌の3つです。
①過剰な皮脂→②毛穴の詰まり
まず、皮脂が過剰に分泌されたり、角質が溜まったりすると毛穴が詰まってしまいます。そして毛穴が詰まると、皮脂が毛穴の外に出て行けず、毛穴の中で溜まりがちになります。
③アクネ菌
このような状態になると、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖します。アクネ菌は皮脂を栄養源にしているためです。アクネ菌が繁殖すると、炎症を起こしてニキビになってしまうのです。
こうして、皮脂の過剰な分泌から毛穴が詰まり、アクネ菌の繁殖を招いてニキビができてしまう、というわけです。
ニキビの種類別対処法は?
ニキビは白ニキビから進行し、最終的に紫ニキビになります。黄ニキビや紫ニキビはかなり重症な状態で、ここまで進んでしまうと皮膚科などの専門医療機関での治療が必要になってくるケースが多くなります。
そのため、黒ニキビや赤ニキビ、できれば白ニキビの段階で対処することが理想的。そこで、ニキビの種類別の対処法をご紹介します。なお、黄ニキビや紫ニキビについては先述のとおり医療機関での専門治療をおすすめします。
■白ニキビ
初期の段階なので、生活習慣を改善することで治すことができます。ニキビの原因である皮脂の過剰な分泌は生活習慣の乱れによるので、食事・睡眠を適切にとり、正しいスキンケアを行いましょう。ニキビの対処法として適切な生活習慣については、後で詳述しますので、そちらを参考にしてください。
■黒ニキビ
黒ニキビも生活習慣の改善による過剰な皮脂の分泌を抑えることが基本になってきます。それに加え、肌の乾燥にも注意するようにしましょう。黒ニキビは乾燥によっても発生するためです。
肌が乾燥すると、乾燥から肌を守るためにますます皮脂が分泌されてしまうことにも繋がります。保湿にも力を入れて、肌が乾燥しないようにしましょう。
また、潰してしまうと毛穴が傷つき、それが毛穴の詰まりの原因になる場合もあります。芯が気になってどうしても取り除きたい場合は、皮膚科でお願いするようにしましょう。
■赤ニキビ
赤ニキビは炎症が起きている状態なので、炎症を抑える必要があります。市販のニキビ薬を利用するか、皮膚科で治療薬を処方してもらいましょう。
かゆみが出てくるので、気になって触ってしまいがちですが、手の雑菌が毛穴に入りこんだり、最悪潰してしまったりすることになるので、できるだけ触らないようにしてください。
どうしてもかゆみが気になる場合は、ニキビ用のローションを使ってコットンパックを行うと、ひんやりとした感触でかゆみが抑えられますので、試してみてください。
ニキビの対処法①皮膚科に行くか市販薬を使う
ニキビを早く治したいときは、皮膚科の薬や市販薬を正しく使って治療することが大切です。ニキビは皮膚の病気の一つなので、適切な治療を受けることでニキビが治るスピードが早まったり、にきび跡になりにくくなったりするので、ぜひ正しい方法で治療を行いましょう。
■皮膚科でニキビを治す
ニキビで皮膚科を受診する場合、下記のような塗り薬やビタミン剤が処方されることが多いです。
- ディフェリンゲル
- ダラシンTゲル
- ベピオゲル
また、「面ぽう圧出」と言って、にきびをグッと押して中身を出す治療をしてくれるクリニックもあります。また、美容皮膚科ではピーリングやイオン導入を勧められることもあります。
ニキビの状態によってできる場合とできない場合があるので、相談してみると良いでしょう。
さらに、お医者さんから普段のスキンケアの注意点について指導してもらえたり、ドクターに直接質問ができるのも、皮膚科受診のメリットと言えるでしょう。
ニキビについて真剣に改善したいと考えれいるなら、まずは皮膚科に行くことをおすすめします。
■市販薬でニキビを治す
忙しかったり緊急のトラブルで時間がなく、皮膚科に行くことが難しい場合は、ドラッグストアで市販薬を買うのも良いでしょう。
ドラッグストアにはニキビ用の塗り薬がたくさん販売されているので、ニキビの状態に合わせて自分に合ったものを選んでくださいね。
市販薬では、下記のような塗り薬が人気です。
- ペアアクネクリームW
- イハダ アクネキュアクリーム
- ビフナイト
- クレアラシル
どの薬を使えば良いのか迷ったときは、薬剤師さんに相談すると、肌に合ったものや正しい使い方を教えてくれますよ。
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ニキビの対処法②肌を清潔な状態に保つ
ニキビ予防、ニキビ対策のためには、まずは肌を清潔な状態に保つことが大事!
ニキビを作るアクネ菌は、肌から分泌される皮脂をエサにして繁殖するので、ニキビを早く治すためには、顔を清潔にして皮脂を溜めないようにすることが重要なのです。
■10代や脂性肌の場合
10代の肌や脂性肌は、皮脂が分泌されやすい状態です。皮脂の分泌量そのものを減らすことは難しいので、朝夜にしっかりと洗顔を行う、皮脂をこまめに拭き取るなどして、分泌された皮脂を肌に残さないように清潔に保ちましょう。
■寝具を清潔に保つ
枕カバーやシーツの汚れやダニが原因で、ニキビができる場合もあります。こまめに洗濯する、枕カバーや枕のタオルを毎日取り替える、布団を干すなどの工夫をしましょう。
■前髪やマスク、厚化粧は避ける
ニキビを人に見られるのが恥ずかしいからと、前髪やマスク、厚化粧などで隠そうとしていませんか?髪やマスク、長時間の化粧は、雑菌が繁殖する可能性もあるので、ニキビ予防やニキビ対策には不向きです。顔周りは清潔に保ちましょう。
■メイクスポンジやメイクブラシはこまめに洗う
ファンデーションに使うパフや、チークやアイシャドウ、眉メイクに使う筆、毎日使ってそのままになっていませんか?汚れたままのメイク道具に雑菌が繁殖し、そのまま肌に塗っている……なんてことにならないように、最低でも週に一度はメイク道具を洗うようにしましょう。
■正しい洗顔を行う
皮脂を肌に残さないために大切なのは、適切な方法で洗顔すること!「ニキビ肌用」の洗顔料も市販されているので、上手に使って肌を清潔な状態に保ちましょう。
また、ゴシゴシこすって洗ったり、熱いお湯で洗うのはNG!洗顔するときはぬるま湯で洗顔料をしっかりと泡立てて、泡で包みこむように優しく洗ってくださいね。
ニキビの対処法③ニキビができた場所別の対処法
ニキビの原因としては、睡眠不足やストレス、乱れた食生活、運動不足、遺伝などが挙げられますが、特定の場所に繰り返しニキビができる場合は、場所に合わせた対処が大切です。
ニキビができる場所別の対処法を確認してみましょう。
■Tゾーン(おでこニキビ、鼻のニキビ)
おでこから鼻にかけてのTゾーンは、皮脂の分泌量が多い場所。思春期ニキビはココにできることが多く、放っておくと赤く腫れてしまうこともあります。
また、Tゾーンは皮脂だけでなく汗もかきやすい場所。通勤・通学や運動などで汗をかいたときには、すぐにふき取るなどして肌を清潔な状態に保ちましょう。
おでこにニキビができやすい人は、雑菌の繁殖を防ぐために、前髪を上げることもおすすめです。さらに、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しがないように、洗浄料をしっかり洗い流すことも大切です。
■Uゾーン(口周りのニキビ、顎ニキビ、頰ニキビ)
ほっぺやあごなどのUゾーンにニキビができる場合は、肌の水分と油分のバランスが崩れている可能性が高いです。洗顔の後は化粧水と乳液で保湿して、水分を補い、水分と油分のバランスを整えて、ニキビを予防しましょう。
また、紫外線や、季節・空調の乾燥により、肌が乾燥してバリア機能が弱まり、ニキビの原因になることもあります。日焼け対策や保湿をしっかり行いましょう。
■体(背中ニキビ、胸のニキビ)
背中や胸にニキビができる場合は、シャンプーやトリートメントのすすぎ残しがないように、お風呂を上がる前に、しっかりシャワーで洗い流すようにしましょう。
今まで先に体を洗ってからシャンプーをしていた人は、先にシャンプーをして、そのあとに体を洗うことも効果的です。
ただし、暑いお湯で洗ったり、タオルでゴシゴシと強い摩擦で洗うことは乾燥をまねくのでNG!優しく洗うようにしましょう。
ニキビ占いで位置ごとのジンクスをチェック♡
ニキビの対処法④食事と睡眠時間に気をつけてニキビを防ごう
一般的に、10代のニキビは思春期が終わると落ち着いてくることが多いですが、ニキビ跡になると長く残ってしまう可能性もあります。
ニキビ跡を残さないためにも、ニキビは正しく治療することが大事。ニキビができたら、指で潰してしまうなんてもってのほかです!跡を残さないように注意して将来も美肌を保ちましょう♪
ニキビを防ぎ、ニキビ跡を残さないためには、食事と睡眠に気をつけることが大事です。
■正しい食生活
ニキビ予防、ニキビケアのためには、バランスの取れた食事が大切です。特に野菜や果物に含まれているビタミンCはニキビ跡予防に効果的といわれているので、ニキビに悩んでいる人は積極的に取りましょう。
■睡眠はしっかりと
人間の体は、睡眠中に修復されます。夜更かしをしていると肌が修復されにくくなってしまうので、ニキビができているときはできるだけ早く寝て肌の再生を促しましょう。
最低でも7時間は睡眠時間を確保することが理想です。
■ストレスを溜めない
ストレスもニキビの原因の一つです。大切な試験や大会を控えていたり、交友関係や恋愛がうまくいっていないことで、自覚していなくても大きなストレスを抱えているケースも。
ストレスを溜めないように、リフレッシュできる方法を見つけてきちんとガス抜きすることも、ニキビ対策になります。
ニキビを隠す方法
ニキビができている間は、メイクをすると毛穴を塞いでしまうため、あまりおすすめできません。しかし、できればニキビは隠したくなりますよね。
そんな場合は、ニキビ肌向けに作られた商品を利用するようにしましょう。特に医薬部外品は炎症を抑える成分が含まれている場合もあり、おすすめです。また「ノンコメドジェニックテスト済み」のものや、オイルフリーのものはニキビができにくくなっています。
■コンシーラーでカバー
ニキビの数が少ないのであれば、コンシーラーで部分的にカバーするようにしましょう。赤みがあるニキビの場合は、イエローやグリーンのものを使うと、うまく赤みを消してくれます。
■ファンデーションでカバー
ニキビが広範囲の場合はファンデーションを利用しましょう。肌に優しいミネラルファンデーションがおすすめです。BBクリームやリキッドファンデーションはカバー力は高いですが、油分が多いのでニキビを悪化させるおそれがあります。
■ニキビを隠すテープでカバー
また、ニキビを隠すテープもあります。目立ちにくく、上からメイクができるので、ニキビに直接メイクするのに抵抗がある場合は利用してみましょう。ただし、化膿したニキビには使用できませんので、注意してください。
ナイトパウダーでニキビを予防&優しくカバー♡
やってはいけないNGケア!ありがちな間違ったケアは?
よかれと思ってやっているケアが実はニキビを悪化させることもあります。やりがちなNGケアをご紹介します。
■洗顔のし過ぎはNG!
過剰な皮脂を落とすことはニキビケアの基本ではありますが、あまり洗顔をし過ぎるのも逆効果。適度な皮脂が残らないと、かえって皮脂の分泌が増えてしまうためです。一日に2回、多くても3回までに留めましょう。
■ケアのし過ぎはNG!
ニキビケアをするためにニキビを触り過ぎると、その刺激でニキビが悪化することがあります。保湿や薬を塗るときなどは、必要以上にニキビを触らないようにしましょう。
■日焼け止めを塗らないのはNG!
ニキビのときは肌には何も塗らないのがよい、と考えがち。確かにニキビができているときにはファンデーションはあまりよくありません。
しかし、紫外線がニキビの原因になっている場合もあります。そのため、メイクは避けても日焼け止めだけは塗るようにしましょう。
10代の肌はニキビができやすいもの。注意していてもニキビができてしまったときは適切な対処法でニキビを治し、美肌を目指しましょう!