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ランウェイを歩く素敵なモデルに憧れる────。
そう思っている女性は多いのではないでしょうか?ファッションショーやイベントなどで活躍する若いモデルは増えています「私でもモデルになれるかな……?」とワクワクした気持ちを抱える方もいるかもしれません。
そこで今回は、モデルエージェンシー・フロス(FLOS)の代表、落合さんに、憧れのモデル業界について伺いました!プロのモデルになるために必要な要素やモデルになるステップなど、ぜひチェックしてくださいね。
モデルの仕事は幅広い!まずは、理想のモデル像をイメージすることが大切
もくじ
- ──近年、モデルとして活躍されている方がバラエティなどに出演する機会も増えています。モデルは実際どのような仕事をすることが多いのでしょうか?
- ──モデルとして活動をする場合、やっぱり求められることは「身長の高さ」なのでしょうか?
- ──必ずしも身長が重視されるわけではないのですね!「モデルになりたい」と思った場合、どのように一歩を踏み出せばいいのでしょうか?
- ──なるほど。まずはエージェンシーに応募してみることが大切なのですね。ちなみに、応募書類の作成をするときに大切なことはありますか?
- ──モデルエージェンシーはたくさんありますが、自分に合ったエージェンシー選びで大切な観点はありますか?
- ──なるほど!自分の夢を叶えてくれそうなモデルエージェンシーを選択するべきなのですね!
- ──実際にオーディションへ行った際に自分に合ったエージェンシーを見極める方法はありますか?
- ──晴れてエージェンシーに所属できたら、どんなことからスタートするのでしょうか?
- ──プロフィール撮影が終わった後はどのようなことをするのでしょうか?
- ──フロスのモデルエージェンシーとしての役割について教えてください。
- ──フロスがモデルを育成する上で大切にしていることはありますか?
- ──モデルとしてのスキルは、一朝一夕で身につくものではないのですね。
- ──フロスでも今回特別にモデル募集を開催されるということですが……
- ──どのようなモデルを発掘したいと考えているのでしょうか?
──近年、モデルとして活躍されている方がバラエティなどに出演する機会も増えています。モデルは実際どのような仕事をすることが多いのでしょうか?
広告やCM、WEB動画などのメディア出演や、ファッション誌・カルチャー誌への出演、ファッションショー・イベント出演など、幅広い仕事があります。ECブランドや展示会への出演、キャンペーンモデルなどの仕事がくる場合もあります。
──モデルとして活動をする場合、やっぱり求められることは「身長の高さ」なのでしょうか?
広告・CM・WEB動画出演の場合は、身長問わず表現力の方が重視されます。ファッション誌やカルチャー誌の出演であれば、求められる身長はまちまちです。どちらかと言うと、表現力やポージング力が求められるケースが多いですね。
ファッションショーやイベント出演の場合は、ウォーキング力や表現力が重要ですが、同時に身長が条件として求められることも多いです。例えば、海外のデザイナーズブランドであれば、身長は175cmくらいから。日本のデザイナーブランドであれば、〜175cm程度が目安となります。日本のアパレルブランドでは〜173cm程度が目安です。
──必ずしも身長が重視されるわけではないのですね!「モデルになりたい」と思った場合、どのように一歩を踏み出せばいいのでしょうか?
モデルとして活動をするには、身長だけでなく表現力やウォーキング力などさまざまなモデルが求められています。
まずは自分が希望するモデル像をイメージし、自分がどのジャンルに適しているのか検討することが大切です。そして、自分に適したカラーのモデルエージェンシーに応募書類を出してみることが第一歩となります。
──なるほど。まずはエージェンシーに応募してみることが大切なのですね。ちなみに、応募書類の作成をするときに大切なことはありますか?
はい。応募書類の作成にも事前の準備が必要です。
まずはプロフィール写真の撮影が必要ですが、求められる写真を撮るために体重のコントロールやお肌や髪のケア、メイク・ヘアスタイルの研究などやることはたくさんあります。目標とするモデル像に近しいイメージを作ることが大切です。
応募写真の撮影はエージェンシーの目に留まる第一印象になります。顔と全身のバランスがわかりやすい写真を心がけ、加工やフィルター・濃いメイクはNGです。また、他の人とは違う個性を見せるために、ファッションや表現で差をつけることを意識してみてください。
大人しい雰囲気よりも、明るくはつらつとしたイメージを表現することがおすすめです。
あとはプロフィールに「モデルをやりたい!」という意志が感じられるアピールで
記入すれば応募書類としては準備完了です。
自分の夢を叶えてくれるモデルエージェンシーを選ぼう!
──モデルエージェンシーはたくさんありますが、自分に合ったエージェンシー選びで大切な観点はありますか?
「どんなエージェンシーなら自分の目標を叶えてくれそうか」をチェックすることが重要ですね。例えば、WEBのオーディション情報やそのエージェンシーのホームページから所属モデルがどんな活動をしているかを調べることで、エージェンシーのカラーや傾向が汲み取れると思います。
──なるほど!自分の夢を叶えてくれそうなモデルエージェンシーを選択するべきなのですね!
はい。現在、モデルエージェンシーは数多くあり、選別することが本当に大変な時代です。しかし、WEBやオーディション誌などから情報を手に入れることは簡単な時代になりました。そうした情報の中から応募したいエージェンシー候補を選ぶという事前チェックが必要と思います。
──実際にオーディションへ行った際に自分に合ったエージェンシーを見極める方法はありますか?
実際にエージェンシーへオーディションに行った場合は、「何を課題とすれば良いか」「どういうイメージを目指すか」などの意見を提起してくれるかどうか、そのエージェンシーは自分をどんな方向性でプロモーションしてくれるか、話しやすくコミュニケーションが取りやすい雰囲気かどうか、などをチェックすることが重要です。
“メンタル面のケアをしてくれるかどうか”も大切な観点です。
経験の繰り返しが、良い結果を生むことにつながる
──晴れてエージェンシーに所属できたら、どんなことからスタートするのでしょうか?
まずは、プロフィール画像・ポートフォリオ用(BOOK)画像の撮影を行います。
その準備として、目標とするモデル像に合わせイメージ作り、衣装のコーディネートのセレクトを行った上で、どんなシュチエーションでの写真にしたいかをマネージャーと相談します。
イメージに合った表現やポージングを研究して臨むことも重要です。このプロフィール画像撮影が初めての経験になるモデルも多く、初めてであるにもかかわらず「結構うまくできた」「緊張せず楽しく動けた」など、自分の力量を知る機会にもなります。
その実体験を経て「自分はモデルが好きかも」「向いてるかも」「この楽しさを追求してみたい!」と手応えを掴んでくれると嬉しいです。
──プロフィール撮影が終わった後はどのようなことをするのでしょうか?
プロフィール画像(コンポジット)BOOKが完成した後は、各クライアントに送信・配布をして営業がスタートします。多数の応募モデルの中からオーディションメンバーに選考されれば、オーディションを受け、結果「合格」となれば本番に臨むという流れです。
オーディションや撮影現場の雰囲気・流れを経験し、慣れることが、今後、緊張せずに力を発揮できるようになる学びの第一歩となります。また、オーディションに通らなかった場合は「何故通らなかったのか?」「何が悪かったのか?」と自問自答をしたり、マネージメント側の意見を聞いたりしながら改善を試みます。
これらを繰り返すことが次に良い結果を生むことになるのです。
フロスでは次世代を担う若いモデルの卵を募集しています!
──フロスのモデルエージェンシーとしての役割について教えてください。
モデルエージェンシーとしての役割は、主にモデルの新人発掘・育成・イメージ付プロモーションといったプロセスで3年ー5年ー10年単位でマネジメントしていきます。
「モデルに仕事が決定した」という段階で「モデルの権利」を委譲されたエージェンシーとして「撮影における様々な交渉」「決定」「肖像権の許諾、管理」という仕事が最終的な役割です。モデルにもクライアントにも双方が「良い現場だった、良い撮影だった」という
評価をもらえることを努力目標としています。
──フロスがモデルを育成する上で大切にしていることはありますか?
新人からスタートしたモデルが「プロのモデルだね」と言われるようになるには、何と言っても表現力やポージング力が求められます。表現力は1年や2年で身に付くものではないため、3年〜5年など長期的なスパンでモデルを育てていく心構えを大切にしています。
個々の資質、個性に合わせそのモデルの最高をどう引き出してゆくかは、マネージメントの
力量が問われる点なので常に念頭におくべき課題としています。
──モデルとしてのスキルは、一朝一夕で身につくものではないのですね。
はい。新人モデルとしてエージェンシーに所属できたとしても、最初から表現力などの資質があるわけではないため、自分にはできないから「無理!」と決めつける必要はありません。繰り返し研究することによりスキルアップしてゆくものですから。
また、長期的にモデルとして活動してゆくためには、モデルのやる気を含めたメンタルの強さが重要です。なにより「モデルになりたい!」という強い気持ちが最も大切なことだと考えています。そのメンタル的なケアもマネージメントでは重要な事として位置付けています。
「決して諦めない」「負けない!」など強い意志が自身の目標を叶えるための要因です。言い換えれば、エージェンシーとしても「持続させて行ける強い意志を持つ志望者」を求めていると言えます。
──フロスでも今回特別にモデル募集を開催されるということですが……
はい。昔と違い、プロモデルとしての活動は30代〜40代になっても可能な時代となりました。また、モデルを本業としながら別の職業と併行して活動している方も多く、多様な時代に変化しています。
フロスにも10年以上所属しているモデルが多く、安定しているエージェンシーだと言えますが、今後は16歳〜の若年層を次世代モデルとして育成していきたいと考えており、モデル募集をすることとなりました。
クレジット
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Photo:Maseru Miura
Stylist:Noah
H&M:河原田あづみ
──どのようなモデルを発掘したいと考えているのでしょうか?
フロスでは、スタンダードなファッションを観せられるモデル、表現力あるモデルを目標にしています。それに加え、時代の変化・ニーズに合う個性的なモデル、またはどちらのイメージも表現ができるタイプのモデルを発掘したいと思っています。
新人モデルたちが成長しながら新しいモデル像と時代を創っていってくれたら……と、ワクワクした想いで出会いに期待しています。
また、近年リーマンショックや北日本大震災以降、景気の低迷、またWEBの普及により、時代が変化すると共にモデルの評価が下がっています。モデルたちは懸命に努力しているのに相応の評価がされていない状況はマネージメントサイドとしては改革の必要性を感じています。私たちの活動で、昔の良き時代のモデルの評価を取り戻せたらと切に願っています。
Model Agency, FLOS inc
モデルエージェンシー・フロス
ウェブサイト コーポレートサイト モデルオーディションページ